道具の紹介

絹糸を使って繊細な表現をするために、日本刺繍の針は短くて鋭いのが特徴です。
使う糸の太さに応じて、針の太さも変えて刺繍します。

日本刺繍で使う糸は絹糸です。
美しく染められた、繭から取った細い細い糸を撚って刺繍します。
撚りをかけることで色彩がより豊かになり、作品がいっそう輝きます。

木枠

刺繍をするために、布をピンと張るための枠。この木枠は日本刺繍特有のもので、これに憧れて日本刺繍を始めるという生徒さんもいらっしゃいます。

丸枠

小さな作品を作るときは、こうした丸枠を使うこともあります。これなら、いつでもどこでも刺繍ができるので、ちょっとした待ち時間などで刺繍をする生徒さんもいるようです。

糸切はさみと目打ち

細くて繊細な絹糸をあやつるために必要な道具です。こうした道具は、特別なものは必要ありませんが、だんだんと良いものが欲しくなってくるのが人情というものです。

馬(椅子用)

木枠を乗せて刺繍するための台です。あると便利なものですが、たいへん大きいので、生徒さんたちはテーブルや椅子などで工夫して代用されているようです。

電気スタンド

LEDが無いころは、この電気スタンドが暑くて、夏の刺繍は大変でした。
手元が明るいと刺繍しやすいだけでなく、縫い目が揃って美しく仕上がるので、照明は大切です。

糸通し

「私はまだ若いから」と、糸通しを使わずに頑張って、針穴に糸を通していた生徒さんも、一度使ったらもうやめられない糸通しです。

ルーペ

細かい作業が多い日本刺繍では、ルーペが大活躍します。特にメガネに掛けるこのタイプが、生徒さんたちに大人気です。

ラジオ

ラジオを聴きながら刺繍をしている生徒さんも多いようです。音楽、旅、健康などの情報や、今夜のおかずのヒントも得られるとか。使わなくなったラジオを引っ張り出して、聴いてみましょう。